「…ってか、瑠衣やばいんじゃねぇか?」


彩翼がいきなり大声を出した


「…外暗いけど…あいつ飛び出して行ったよな?…」


っ…!!


俺はその瞬間、カバンも持たずに走り出した


ごめん、瑠衣


ごめんな…あんなに怖がらせて…


瑠衣が危ない時に何もしてあげられなくてごめん

信じきれてなくてごめん


もう絶対に離さないから…


どうか、無事でいてくれ!


俺はとにかく瑠衣と帰った道を走りながら探す


少し走ったところで、2人の人影が見える


よく見ると男女で…瑠衣がいた


向かい合って話をしている


瑠衣が他の男を視界に入れていると考えるだけで嫌だ


こんな気持ちを何週間も瑠衣にさせていたと思うと…