私が宙を信じていても、宙は私を信じてはくれないんだね…


熱いものが込み上げてくる


視界は涙でだんだんと歪んで見えなくなる


パンッ


私は右手の掌で宙の頬をはたいた





「…宙なんか…大っ嫌い!!!」





そして、すぐに教室を飛び出した


教室を出てすぐの所で、4人と出会う


その4人とはもちろん、蓮華、音遠、冬夜くん、彩翼くんのこと


きっと帰ろうとして玄関の方へ歩いていたのだろう


心配をかけたくなかったから、会いたくなかったのに…


「瑠衣!?…どうしたの!!」


「何かあった?」


みんなが心配してくれるが、今はそれどころではない


何も考えたくない…


「…ご、めん…また、明日ね…」


みんなの視線から逃げるように走り出す


流れている涙をそのままに


逃げるように学校を飛び出した