バシッ


い…った…


少ししてからビンタされたのが分かった


「ファンクラブにも入っていないあなたが、宙様を独り占めするなんて許されないのよ!…宙様は私といるべきだわ」


最後に私を見て嘲笑うかのように言った


「まぁ…そのうち私が貴方から宙様を離してみせますわ」


そう言って数人の女の子たちと去っていった


頭が働かず、しばらくボーッとしていた


家に…帰らなきゃ…


なんとか足を進めて校門から出ようとした時


「瑠衣?…!!…大丈夫??」


この声は…


「音遠…」

まぁ、真っ赤に晴れた頬を見ればそうなるよね…


「晴れてるじゃない!」


「瑠衣、何かあった?」


あとから歩いてきた冬夜くんも心配してくれる


「あははは……えーっと…宙のファンクラブの方に…」