数日後…


龍に呼び出され、放課後、屋上に行く


1人じゃ心配だと彩翼も付いてきてくれた


「…蓮華…来てくれたんだね…」


私を見て龍は嬉しそうに

…でも悲しそうに笑った


「…話って何?…」


「…付き合い始めた頃、幸せすぎて…毎日が夢のようだった…」


思い出すように話し始めた


「でも…だんだんと幸せであればあるほど、蓮華が離れていってしまうのが怖くなった。どうしたらずっと隣に居てくれるのかを考えるようになった。そして…他の女の子と一緒にいたら、ずっと追いかけてくれるんじゃないかって…思ったんだ。…バカだよな、蓮華の気持ちを考えれば、どんなに悲しい思いさせてるのか分かったはずなのに…。」


そう言った龍はとっても悲しそうだった


悲しそうに微笑みながら続ける


「もし…もし、蓮華が許してくれるなら…もう一度やり直したい」

「え?」

「今でも蓮華が好きなんだ…」

「わ、私は…」