「お前が幸せなら身を引くつもりだった…でも、もう見てられない」


彩翼のおかげで私は自分の本当の気持ちに気付く


気付かないふりをして忘れようとした

彩翼への恋心が動き出した


(私…私が一緒にいたい人…心の中にいる人は…)



「…私…彩翼といたい!!…彩翼が好き…ずっと隣で笑っていたい」


私は彩翼に飛びついた


「うわっ!」

びっくりしてよろけたけど、しっかりと支えてくれた


彩翼はとっても嬉しそうで

それを見て私も嬉しくなる


「…悪いな、龍!俺がもらう」


龍は何も言わずに去っていった