「やだ…」
「え?」
「っ…もう、やだっ!…もう、無理…だよ…」
限界なんてとっくに超えてて心が壊れそうだった
「蓮華!」
今まで黙っていた彩翼が私の名前を呼んだ
声の方を向くと優しい笑顔をうかべた彩翼と目が合う
「今まで言ってなかったけど…ずっと前から、お前が好きだ!!」
「え?は?…俺の彼女なんだけど?」
彩翼は龍の言葉が聞こえなかったかのように話を続ける
「お前には笑顔が似合うんだから…こんなやつと一緒にいて泣くより、俺と付き合ってたくさん笑おうぜ?(笑)」
彩翼が真剣な顔つきになる
「絶対に泣かせない、いつでも笑顔にしてみせる…俺と付き合おうぜ」
「彩…翼…」