ステージへ歩いていくだけなのに、当たり前のように繋がれる手


喜んでしまう自分がいる

好きなわけ…ない

違う…じゃないと困る


懸命に気持ちを隠す




ステージに着くと笑顔の飼育員さんが待っていた

「可愛い彼女さんですね。それではこちらにどうぞ、プールのギリギリまで出てください」


彼女さんって…

誤解を解く時間ももらえず


とりあえずプールに近づいた


「右手の掌を下に向けて、差し出してみてください」


言われた通りに手を差し出す

すると…