「私、水道で手洗ってくるね」
お昼ご飯を食べ終え、水道へ行くため廊下を歩いていた
すると、水道の近くに女の子の人だかり
よく見てみるとその中心には宙がいた
なんだか宙は困ってるみたい
「………。」
何故か分からないけど…
なんか…見ていたくない
よくわからない気持ちになる
胸の奥がモヤモヤするような
無意識に教室に戻ろうと向きを変えた
「!…瑠衣!」
え?
私に気付いた宙が笑顔で駆け寄ってくる
「どうしたの?」
「いや…瑠衣が見えたから…。一緒に教室戻ろうぜ」
女の子たちは?
…いいの?
そんな疑問も浮かんできたが、宙の笑顔を見ていたら、さっきのモヤモヤも吹き飛んでいた