「大丈夫、髪長いから半分以上は隠れたよ」

そうなのだ


玲華さんは、本当はアップにしようとしたらしいが、背中を隠せるようにと下ろしてくれた


「…よかった」




「宙、何がよかったの?」


「だーかーら…」

小さな声でつぶやいた

「お前を誰にも見せたくねぇの」


「っ…」

宙は私を喜ばせる天才だと思う


そんな事言って困らせないでほしい


私が宙を好きだと認識させられてしまうから