「だが、女性に傷を負わせた事に違いはない。

 せめて、家まで送ろう」




「え……」




「もう少し回復したら、俺が送っていく。

 ここは、新選組の屯所だ。

 家までの道のりは分かるか?」




山崎さん、サラッと新選組の屯所って言った……




やっぱり、ここは幕末の世界なのかな……




「おい、どうした?」




何も言わない私を不思議そうに覗き込んできた。




「いえ、なんでもないです……」




「そうか」