確実に当たっている。

当たっているのに、バケモノは痛がり吐き出す気配が全く無い。

呻き声ひとつ漏らさない。

「……一発じゃ足りないわけ?」

巨大な体に小さな銃弾など、石ころ同然の威力しかないのだろうか。

だが巨大な花頭を支える少し細くなった茎の所に撃ち込んだ時は、呻き声を上げてバケモノは暴れていた。

体外と体内で弱点が違うのかもしれない。

「どこに撃てば良いのよ……」

困った私は再びライトと拳銃を構える。

今度は自分の足元に銃口を向け、トリガーを引いた。