【毒の入った香水のビンを手に入れた】
扉を閉めて香水を持ったままオレンジ色の空を見上げた。
屋敷の外には出られたが、森から抜け出さなくては脱出した事にならない。
折笠さんを探しながら脱出ルートを見つけ出そう。
持っていた香水のビンをポケットに押し込み、大きく深呼吸をすると同時に地面が揺れた。
木々が揺れ、緑色の葉が擦れ合う。
屋敷もギシギシと音を立てて揺れる。
グウェェェェエエエエエ
「なッなんだ!?」
呻き声の聞こえた右側を反射的に振り向くと、太い樹木が地面から生えて横向きに育っていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…