ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ……

天井が可動してしまった。

冷たい汗が噴き出し、俺は慌てて立ち上がって、部屋を飛び出た。

「危なか……あッ!!」

目的の物である紙の感触が右手に無かったのだ。

部屋に視線を移すと、腐った肉の上に剥がし取った紙が落ちていた。

俺が再び駆け出したのと同時に天井が落下し始めた。

俺は今度こそ紙を離すまいと鷲掴みにしてターンをする。

視界の上では落下してくる天井が見える。

ドスンッ……!