やはり天井が落下する部屋に行って、指示紙を取ってこないといけないようだ。
俺は左隣の扉を見つめた。
扉を開けると数秒後には天井が落下する。
初めてこの屋敷に来た時、警戒してすぐに部屋に入らなかったおかげで潰されずに済んだ。
だが紙を取って来るという事は、部屋に踏み込まなくてはならないという事だ。
天井が落下してくるまでの数秒の間で紙を取る事は可能だろう。
扉が閉まり、内側からカギが掛かってしまうのは、何かで扉を押さえておけば大丈夫なはずだ。
問題は天井が落下してくる正確な秒数が分からないので、成功率は低いという事だ。
途中で転んでしまえば、命は無い。
でもだからと言って、こんな所で立ち止まっているわけにもいかない。