俺は、教室を出てゆっくり歩き出した。

その途中好奇の目を向けられたけどそれも気にならない。

『コタくんっ!!待って!!』

梨桜菜の声がして振り返った。

『どうした??』

『ありがとうっ!! 凄く嬉しかった!!』

そう言って笑う梨桜菜は、素の笑顔じゃないかなって俺は思う。