俺は、梨桜菜を追いかけた。

そんな俺を梨桜菜の母親は、優しく見守っていたことを俺は、知らない。

公園のベンチに梨桜菜が、座って顔を歪ましていた。

『梨桜菜…』

俺は、いてもたってもいられずに梨桜菜を抱きしめた。

『うぅ…コタくん』

梨桜菜は、泣きながら俺を見上げた。