でもそれはわかっていても気分は晴れない。
あきは姉ちゃんと春雪がそばで親しげに話しているのだって本当はイヤなのに、あんな風に仲むつまじく腕まで組んだ姿なんて、見ていて気持ちのいいものじゃない。
春雪は静かに私の頭を抱いて、
「絶対に、向こうでいろはを一人にしたりしないから。それだけは信じて」
「…ん」
それから春雪は私の唇に触れ、
「キス、してもいい?」
と甘えた子猫のような目で尋ねた。
私はそれがおかしくて思わず吹き出す。
少し意地悪な気持ちが働いて、
「ねぇ、ハル。キスって許可をとってするものなの?教えて?」
春雪は照れくさそう、さぁ、というと、
「わからないなら、キスがどういうものか教えてあげる」
私は春雪の唇に自分の唇を重ねた。
なんだかとても切ない気持ちになった。
あきは姉ちゃんと春雪がそばで親しげに話しているのだって本当はイヤなのに、あんな風に仲むつまじく腕まで組んだ姿なんて、見ていて気持ちのいいものじゃない。
春雪は静かに私の頭を抱いて、
「絶対に、向こうでいろはを一人にしたりしないから。それだけは信じて」
「…ん」
それから春雪は私の唇に触れ、
「キス、してもいい?」
と甘えた子猫のような目で尋ねた。
私はそれがおかしくて思わず吹き出す。
少し意地悪な気持ちが働いて、
「ねぇ、ハル。キスって許可をとってするものなの?教えて?」
春雪は照れくさそう、さぁ、というと、
「わからないなら、キスがどういうものか教えてあげる」
私は春雪の唇に自分の唇を重ねた。
なんだかとても切ない気持ちになった。