居場所がなかった。

でもこの街は私を受け入れてくれているような気がしていた。

「なんだか事情がありそうだね。そこのマックに入ろう。話しくらいなら聞くよ」

目を細めて、そのお兄さんは言った。

優しい人だな、このお兄さん。

こんなお兄ちゃんがいたらよかったのに。