その声の主を確認する前に、つい私の目は6組まで飛んだ。


真ん中より上よりにの位置に確かにある
《咲宮美月》の文字。



左から聞こえた声に目を向けると、男の子が立っていた。


教えてくれた人。
私、この人知ってる....




「彰人と咲宮が一緒で、俺と羽崎が一緒か〜。うんうん、なんかいいバランスなんじゃね?」

と、奥で伶太君が首を縦に降る。
なんだか、そうゆう言い方だと2人は付き合ってるみたいに聞こえるね。



「全然良くない。隣とはいえ、美月と離れた」


伶太君の納得をスバッと遮るように夏葉が言い切った。
その顔は落ち込んでるように見えた。


「まぁ、でも7組もあって隣っていうのも結構すごい確率じゃない?」


それで2年連続同じクラスになった夏葉と伶太君の確率の方がすごいんだけど。



んで、私が同じなのは....