そういうことで考えるとまだ《折原君》に対しては苗字で君付けか。

でも、折原君も私のこと...



....あれ?


そーいえば、こないだまで咲宮さんって呼ばれてたのに今朝から呼び捨てになって...


少し顔が熱くなった気がした。

呼び方一つでこんなに気持ちが変わるんだ。

咲宮さんが、咲宮になった。
少し親しくなったってことだよね!
なんか、嬉しいかも。






「伶太も美月も彰人もいるなら私もクラス委員やればよかったぁ!」


委員会が終わって3人廊下で夏葉を待っていたら出てきた夏葉がそういった。
どうやら、イベント委員になったみたいだ。


「でも、伶太クラス委員なんてガラじゃないだろ。なんで?」


あ、それ私も気になってた。


「やりたい奴がいなくて、サッカー部の奴らが面白がって推薦してそのまま流れで」

「俺と似てんな...」


そーいえば一番最初に折原君を推薦したのはサッカー部の人だったかも。



「じゃあ俺達、部活行くね」


部活をやってる2人とは昇降口で別れて私達は校門へと向かう。

何だか、今日は色んなことがあったな。


夏葉と伶太君のこと。
クラス副委員になっちゃったし。
進路希望調査...どうしよう。

そーいえば美加子の好きな人が塾の先生なんていう衝撃告白もあったっけ。



今日HRで年間スケジュールが配られけど来月頭には中間テストもあるし、3年生になったばかりなのに忙しいな...。