そこから折原君が司会の元、委員はスラスラと決まっていった。
その日、早速放課後に委員会の集まりがあると先生から言われて、LHRは終わった。
帰りのHRが終わると、折原君が私の席までやってきて『委員会いこ』といってきてくれた。
美加子はそれを見てニコニコしながら私の肩をポンと叩いて教室を出て行った。
「咲宮、ちょっといいか?」
折原君と教室を出ようとしたら先生に引き止められた。
「彰人〜、お前は先行ってろ」
「じゃあ咲宮、また後で」
「あ、うん」
先生は、折原君が廊下を歩いていくのを確認した。
「咲宮、提出は明後日までだけど、進路希望調査のこと考えてるか?」
「あ...すいません。父が...仕事の関係であまり家にいなくてハンコが」
「そうじゃない。中学卒業後はどうする気でいるんだ?実はお前の2年の時の担任に色々押されてな...」
手元のファイルから紙を1枚出して渡してきた。
ざっと見ると知らない高校名がたくさん書いてあった。
「成績を見る限り優秀だし、外部の高校受験も考えてみたらどうだ?大学へも繋がるし教育学、学びたいだろ」
先生の言葉にハッとなる。
やだ...二年生の時の担任の先生そこまで話したんだ。
外部の高校受験か...。
そんなこと考えたこともなかった。
確かに、良い学校出てた方がいいっていうのが社会の考えだよね。
「あくまでも参考にな?まだお前は中学生なんだからなっ?無理はしなくていいぞ!」
先生は少しあたふたしてた。
まだ中学生なのに、大学のことまでなんて確かにぶっ飛びすぎてるよね。
「分かりました。少し考えてみます」