昼休みを終えて、午後はLHRで委員会決めだった。
「とりあえずクラス委員長決めるぞ。ここからの進行も頼みたいし。やりたい奴いるかー?」
藤田先生の問いかけに教室はシーンとなる。こりゃまたお決まりの。
「はいはーい!折原彰人君がいいと思いまーす!」
「はっ!?」
教室の窓際あたりに座る男子が手を上げてそう言った。
「俺も彰人がいいと思う!」
「彰人君がクラス委員とか絶対最高でしょ!」
と、男子も女子もザワザワとなる。
...けど、確かに折原君がクラス委員になったらクラスもまとまるだろうし、美加子も行事が盛り上がったりする。とか言ってたよね。
折原君のイエスノー関係なしに話だけが進んでいく。
「はっはっはー、実は誰もいなかったら彰人に頼もうかと思ってたんだ」
そう藤田先生は笑っている。
藤田先生からしても顧問だし、よく頼みごとをする仲だし折原君がクラス委員だと都合が良い。
「....やります」
...教室からの雰囲気からしてNoは言えないよね。