良き報告話も終えて、いい気分でお弁当を食べ始めた。



「あのさ、朝から私の話ばっかで聞けなかったんだけど」


「ん?」


「美月はどーだったの?金曜日。彰人と居残り」


夏葉の問いかけに箸で持っていた卵焼きを落としそうになった。


「...ふ、普通に先生の手伝いして帰ったよ?」


「違う!なんかほら!ラブ的な事にはならなかったの?二人っきりじゃん!」


ラブ的なことぉっ!?
何をいきなり言い出すの!


「無いでしょ。それにまだ同じクラスになって1日だったし、話したのも初めてだったんだよ?そんなことあるわけないじゃない」



冷静に言ってみたけど、動揺はバレてないかな?

横目で夏葉をチラッと見ると何だか腑に落ちない感じでおかずを口へ運んだ。



夏葉の言うようにラブ的な事にはならなかったけど

少しのドキドキはあった。


初めて話した男の子。
誰にでも優しくて、意外と話が途切れなくて、次はどんな話をするんだろう

なんて思ったり。


どうして、こんなこと考えてるだろう。


折原君も伶太君から報告話聞けたかな?

喜んだかな?