「...もしかして、迷ってるの?」


私のその言葉に夏葉はやっと顔を上げた。確信をつかれたのか、泣きそうになってる。


「休みの間にちゃんと考えてみたんだけど、伶太とは友達でいた事が長いから付き合ったら変にギクシャクしちゃいそうっていうか...伶太の事は好きだけどなんか友達としてワイワイしてるのがいいのかもしれないって思っちゃったりして」




そーいえば、夏葉は過去にそんな恋愛をしていた。

簡単に言えば

《付き合ってみたらなんか違った》

ということ。




「なんか伶太だからこそ、ちゃんと考えなきゃって....」


夏葉はふぅっとため息をつく。



好きな人からの告白。
待ち焦がれていたこと。


私には夏葉の気持ちが分からない。

私には分かることが出来ない感情。



《恋をする女の子》の気持ちが。