「終わったー!」

折原君は腕を上に挙げて伸びをする。

2人でやったとはいえ、結構多かったなー。1人だったら大変だっただろうな。先生が頼むのも分かる気がした。


出来上がった冊子を2人で職員室まで運ぶ。

半分持つって言ったけど、10冊程度とホチキスしか持たせてもらえなかった。


「大丈夫?流石に重くない?」

「やばいねこれ...手ちぎれそう」

「えっ!?だから半分持つって言ったのに...!!」


私がアタフタすると折原君は『ふっ』と吹き出した。


「ごめん、うそうそ」


ニカっと子供みたいにイタズラに笑う彼の笑顔に内心ドキッとした。

...こんな笑い方もするんだ。