美加子の小さな声。

藤田先生やナナさんは話していたから聞こえてない。



目の前の旭先生は、当然驚いた顔をしている。



あぁ、なんか頭がぼーっとする。




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『美加子って重い』





初めてそう言われた時、
すごくショックだった


電話の数とかメールの数とか
会えないこととか、

美加子の思い通りにならないのが嫌で

だけど、我慢した。



でも、また『重い』


甘えないように、
ワガママ言わないように


心の中では思ってることも言えずに



そうなったら、美加子の意思ってどこに行っちゃうんだろう。



先生に出会ってから勉強も好きになった


塾に行くのも楽しくなった




あーあ。
今となって考えてみたらメアドのことも
重かったのかな。


...なんて。