これから塾がない日でも先生と話せるし繋がっていられる。

明日からどんなメールしよう。





「あ、言っとくけど勉強に関係ないことには返信しないから」



「え」



「えって、当たり前じゃん。その為に教えてほしかったんだろ?マジで勉強やる気になったのかと関心してたんだけど」



そ...

それじゃ意味なーーーいっ!!!




「つか、お前クマ酷いぞ。今日塾ないんだから帰って寝な。...っと電話だ」



先生が持ってたケータイが鳴って、私がいるのを関係なしに電話に出た。


も、う帰ろうかな...。




「あー、ナナ?どうした?」



出口に向かおうとしてた私の足が止まった。


ナナ?



「うん。分かってるよ...俺も会いたいからちょっと待っててよ」



ナナって...女の名前だよね。


そう言えば、先生が私のこと助けてくれた時に美加子のこと《ナナ》って呼ばなかった?


俺も会いたいから待ってて。




「うん、じゃあ明日な」


電話が終わった。


どうしよう。聞いてみようか。
でも、なんか...先生の顔見れない。



「小林さん?どした?」



「...ナナさん...って、先生の大切な人ですか?」



怖くて怖くて心臓がドキドキ言ってる。
お願い、ただの友達だよって言って。



「そうだよ」




胸に、こうなんかぶっとい物が突き刺さった。
あれ、なんかこんな感覚こないだもあったな。


あ。あいつにフラれた時だ...。




その日から美加子は塾に行かなくなった。