そんなことを思っていると左の方から誰かの視線を感じた。

ふと横を見ると先ほどの一年生と思われる男の子がこちらを見ている。

さっきは気づかなかったけど、この子も綺麗な顔立ちをしていて、私の方が恥ずかしくなる

「な、なに?」

わたしがそう尋ねると、さっと前を向いて

「別に背でけえなあと思っただけっすよ」

そう言い放ち、グラウンドへ向かった