お姉ちゃんの優しさに触れることも、


お姉ちゃんに今日学校であった出来事を話すことも、


もう、できないんだーー。


お姉ちゃんは、死んでしまったから。



「……っ……」



全身を寂しさが襲う。


たったひとりの家族だった。

たったひとりの、理解者だったのに。


なんで死んじゃったの……。


私を、ひとり、こんな広いだけの世界に残して。


ひどいよ……。


これから私、どうやって生きて行ったらいいの……?


ねぇ、お姉ちゃん……。


教えてよ、教えて。