彼女は続ける。



「それでもダメだって、
自分に言い聞かせていたんです。
でも、足が勝手に動くんです。
頭の中ではダメだって思っても、
体は動いてしまう‥‥‥。
そして気づいたら‥‥‥」



「私のところへ‥‥‥?」



私がそう問うと、彼女はコクリと頷いた。



「そうだったの‥‥‥。」