すると、口を開いた萩弥。

「おい。
お前、勉強しなくていいのか?」

久しぶりの会話に驚いたのか…。
いや、違うか。

「・・・。」

完璧の無視した涼。
理由は、名前を呼ばれてないからだ。

萩弥は、
嫌そうな顔をするが
すぐに優征を横目で見た。

「腹減った。なんかねぇ?」

優征は、カバンを探るとできた紙袋。

「ジャッジャーーーーンッ‼︎」

ほんのり甘い香りがする。
これは、涼の大好物。

「バタークッキー‼︎」

ガタンと立ち上がる涼。
そんな涼に驚く男子4人。
こっちからしたら見慣れた光景だ。