涼が帰ってくると、
疲れている顔をしている。

でも、涼はすぐに椅子に座り携帯を触る。

その体勢は、隣の萩弥そっくりだ。

「「似た者同士だ…」」

萌空と俊の声が重なる。

「本当だ…」

「確かに…似ている…」

舞子と洸汰も同意見。

「変なの〜」

クスクス笑う友実と優征。

そんなことに息が合う
この人達も似た者同士じゃないか。

携帯から目を離した涼が、友実をみる。

「何?」

「はよ、数学しなさいよ。」

見られて照れたのか、
軽く頬が赤い涼の姿は新鮮だった。

萩弥は、ゲームをしているか
携帯から目を離さない。