放課後になり、
部室のテーブルに顔を伏せている萌空。
「モアイ、鼻がペタンコになるよ。」
涼が椅子の上で
脚を組みながら萌空を見る。
それにしても、友実が遅い。
舞子なんてもう、居眠り中だ。
「ねー、今日のお客って誰〜?」
「私も知らなーい。」
珍しく涼がペンを持つ。
萌空は、
何するのか気になりノートを見る。
「集中出来ないけど…」
困った顔の涼が
目の前の萌空を見る。
「くろり〜ん…暇だよ〜語ろ〜」
ガタガタする机。
そのお陰で、涼の手は止まっている。
「勉強できねぇだろうがぁぁっ‼︎」
ワイワイ騒いでいると、
舞子が目を覚ました。