萩弥は、
うるさいという顔で
頷くだけだ。

「ありがとうなっ‼︎」

爽やか笑顔が、
萌空の目の前に来て
握手をした。

萌空の心臓は、バッグバッグ。

「はははははいっ…⁉︎」

「これでゲーム買える〜‼︎」

俊は、500円を
大事に財布に入れて
また萌空にキラキラスマイルを向けた。

「げ…ゲームって…何買うの?」

話を逸らそうと
咄嗟に聞いた萌空。

頭の中は、パニック中。

隣のフォローに来ない涼達。

「ゾンビゲームとか?」

俊は、ニコッと笑った。
成る程。

これが、噂による残念男ってわけか。

萌空達は、
これを目の前で痛感した。