ポケットから
ゴソゴソと取り出したのはあの袋。

萌空以外のメンバーが
下を向いて笑いを堪える。

さっきまでフォローしてた
舞子も口元を押さえて
必死に耐えている。

「あ…あのっ…
昨日の…5…500円…」

お年玉袋をハイッと渡した萌空。

「お…お年…玉?」

俊は、キョトンとしている。

萩弥は、
そばでゴホゴホと笑っている。

「わっ…笑うなよっ‼︎」

萌空は、真っ赤な顔で涼達を見てた。

その顔は、
恥ずかしそうだった。

「5…500円が…戻ってきたぁぁぁ‼︎」

俊は、嬉しそうに
萩弥に必要以上言う。