舞子は、家でDVDを見ていた。

「楽しくない…」

「舞子〜?どうしたんだ〜?」

バイトから帰ってきた兄が
様子がおかしいと思い声をかけた。

「あのさ、
こーたって人がいるんだけど…」

「あ…あぁ?」

いきなり話し出した舞子に
一瞬戸惑った兄。

「その人の笑顔が
とっても可愛くてね。
毎日、その笑顔見たいって
思っている自分がいるんだよねー。」

兄は、ぽかんとした顔で
舞子を見ていた。

「何?」

「それってその人に
恋しているんじゃないか?」

“恋”
そんな経験した事ない舞子。