休みの日には、
必ず本屋を行った洸汰。

でも、舞子は来ない。

何を待っているのか。

何を期待しているのか。

洸汰の気持ちで、芽生えてきた。

「来ない…遊ばれてたんだ…」

自分自身に嘲笑い、
本を棚に戻していつも帰る。

「アレ?洸汰?」

遠くから声をかけたのは、
舞子ではなく友実だった。

「1人で本屋?」

「あ…あぁ…」

友実が本屋を見て
何かを思い出した様な顔をした。

「最近ねー
舞子の様子が変なんだ〜。」

「それで。俺に話す必要ある?」

「ううん。何にも〜」

バイバイと手を振って
走って帰った友実。