唸りながら、
テーブルに頭を
ゴンゴンしている萌空。

「騙されたのぉぉぉ…」

「はいはい。」

紗乃は、バイトのため帰った。
残っている涼と萌空。

友実と舞子は、
優征と洸汰の元へ行った。

「明後日から、学園祭なのにぃぃ‼︎
うわぁぁぁぁっん‼︎」

「鼓膜千切れるわっ‼︎」

耳を塞いで、
萌空を見る涼はウザそうだ。

「学園祭って言ったら、
彼氏と回ることじゃんっ‼︎
みんなしてさぁぁぁっ‼︎」

「じゃ、俊と回ればいいじゃん。」

むすっとした顔で萌空は、
ニヤッとしている涼を見る。