教室出るまで、自然に出た。
それからは、猛ダッシュ。

図書館に入り、
何言ったのか覚えてないまま
涼を連行した萩弥。

「ねーなんでいるのー?」

「うるせぇ…お前のせいだろ。」

「は?何かした⁉︎」

心当たりのない涼は、考え込んでいる。

萩弥は、真っ赤な顔で涼を睨んだ。
ポカンとしている涼。

「てめぇが、振り回すからだろ‼︎」

涼の腕から手を離し、
先に歩き出した萩弥。

その後ろを追いかけてくる涼。

「ねっねっ…心配したの?」

意地悪っぽく聞く涼。
その顔は、嬉しそうで楽しそうだ。

そんな顔をするなら、
期待してしまう自分がいる萩弥。