なんとなく、
声をかけてみることにした。

「何自動販売機殴ってんだよ。」

すると、ビクッと肩が震えた涼。
いつもなら、
暴言を吐いて
殴ってきそうな威勢あるのだが。

今日は、何かおかしい。

「はぁ…萩弥か…びっくりした…」

ずるずるとしゃがみ込んだ涼。

萩弥は、邪魔と思い涼を見ると
通じたのか立ち上がり
野菜ジュースを飲んだ。

「なんかあったのか?」

「はい?」

涼を見ず、自動販売機を見る。

「まぁいいか、じゃーな。」

何も答えないから
スポーツドリンクを取り、
走って体育館に行った。