朝から大きな欠伸をする涼。
「おはよー」
「「「おはよー」」」
最近の涼は、即帰る。
その行動はあまりにも不自然だ。
「ねね、涼どうかしたのかな?」
「くろりんが?」
「おかしいよね?」
友実が涼を見て心配している様子。
萌空は、その様子に気付いてない。
舞子も心配している。
「聞いてみる?」
「でも…気まずいよね?」
舞子が聞いて見ようとするが、
顔を伏せて寝てしまった涼。
どう考えても、おかしい。
よく喋る涼が、全然喋らなくなった。
そして、昼食も食べなくなった。
「どう考えてもおかしいぞっ‼︎」
ガタンと部室で立ち上がった萌空。