友実はある人しか目で追いかけてない。

「かっこいい…」

ボソッと呟くと、萌空と舞子、涼が
ジィと友実の顔を見る。

友実は、可愛らしく照れ笑いする。

「彼氏様がおってええなぁ…」

「ぼっち同盟が
ぼっちじゃなくなった…」

萌空と舞子が、
ブツブツとバスケを見ながら言う。

涼は、口に言わず口元が緩み微笑んだ。

「よかったね。」

「ふふっ…楽しいね。」

話は噛み合ってないが、
思いは通じていると確信した友実と涼。

萌空は、頬杖しながらバスケを見る。

すると、バッチリ目が合った俊。
目が合うと同時に、
あの爽やかな笑顔を向けてきた。