「なっなに…これ」
そこには
日本に住んでいるはずなのに何故かアメリカとか外国のようなそうでないような街。
それに、行き交う人達…いや人以外の者も入り交じり、
日本にあるスクランブル交差点のような所を急ぎ足で歩いていた。
「ヤバイな…」
私の危険信号が悲鳴をあげた
目の前に広がる光景
そして
後ろから追いかけてくるおっさん。
キリカは混乱して涙を溜めながらも、この状況から逃れるべく
少し行った路地裏へと駆け込んだ。
「どっどうしようっ!」
涙を流しながらキリカは戸惑う私1人じゃ危険な状態だとわかっているでも
足がすくんで動かない
路地裏の壁へともたれかかり座り込んだ。
「そこのお嬢さん」
びくっとその声に肩を震わし
声の方へと向くと
警部補みたいな格好をした、
ロングコートが似合う、大人な格好良さがある紳士がたっていた。
「君が来ることは予想していたが意外と早かったな…。」
どういうことだろう、何の話かわからないキリカは泣いたせいで赤くなった目を擦って、紳士に首を傾かせた
紳士には何故か危険なオーラがなく
頼りがいのありそうな人だった
それのせいもありキリカは紳士の前では
平常心でいられた。