「奈津ー。飲み物買ってこないー?」

私に声をかけたのは、茉林だった。
声をかけられたことに対し、われに戻った。

「いくいく!!ごめん、田尾くん。ちょっと外すね。」

私はその場をさるように走っていった。


>>>>自動販売機前

「奈津、私好きな人できたかもしれない。」

「ほんと???!誰ー?」

「慧也くん。」

「あの、チャラい奴?」

「うん。見た目はチャラいけど、すごく優しくて友達思いで。かっこいい。」

へぇー、と私は割と冷たい返事をした。