その日をきっかけに、私はほとんどみっちゃんと一緒に過ごすようになった。

女子に1番人気の男の子にみっちゃんと2人でチョコを作って、バレンタインデーに渡したこともあった。

みっちゃんは沢山習い事をしていたので、その影響で私もピアノを習い始めた。

ピアノのレッスンも幼稚園と同様で行ってしまえばなんてことはないのだけど、行く前は行きたくないとぐずっていた。

この頃から、妙なところが完璧主義者で、宿題の音符の筆記や色塗りは何度も書き直して綺麗に仕上げていた。

家で練習しているときも、1曲の最初から最後まで完璧に弾きたかったのか、失敗しては初めに戻って1から弾き直していたので、母に
「間違えるたびにやり直してたらなかなか進まへんよ?いつも間違えるとこを何回も練習したら?」
と言われていたのをよく覚えている。

そして、この頃から怒られることがとても苦手だった。