もやもやした気持ちを不思議に思いながらも、愛架と歩く帰り道。

相当疲れてるのかな、目の下にクマできてる。


って、これも私のせいなんだろうけど。


「愛架、最近なんかあった?」

「えっ…あ、いや、なんもないよ!」


ふーん。言わないんだ。

「でも、愛架相当疲れてるよね?クマできてる。私なんでも聞くから。愛架は私の幼なじみで、大心友だもん。」

あぁ、私最低だ。
なんで…こんなことしてるんだろう。


……ううん。
私は間違ってない。
歯車が狂ったのは、愛架のせい。


私の心の中の悪魔がまた勝とうとした時。

「菜津葉…」

気付いてしまったんだ。


愛架の、つらい、悲しい、苦しい、助けてって色んな思いがこめられた泣きそうな悲痛な顔に。