またやってしまった。最近のあたしは、やたら口が軽すぎて困る。さらに、騙されやすい性格なので余計に嫌になる…。

亜弥は落ち込んでいるあたしをクスクス笑いながら、頭を撫でてくれた。



その仕草、けいちゃんに似てる…


笑い方とか、明るいとことか、その優しく包み込むような雰囲気…まるでけいちゃんそのもの


けいちゃんと同じ匂いがしたから、あたしはあの時亜弥と友達になれたのかもしれない――









今から半年前――

入学式の後、学校の説明があるからと教室に戻ったあたしは隅の席で一人ポツンと座っていた。

あの頃のあたしは、友達なんていらないって思ってた。けいちゃんさえいればいいと本気で思っていたんだ。





だけど…


そんな考えを変えてくれたのが亜弥だった