小学4年生の冬、両親が亡くなった。


私が友達と遊びに行っている間に
放火に遭ったらしい。

学校から帰ると 家は燃えて無くなり
両親も遺体として発見された。

私は一瞬で 家族も居場所も無くした。
周りはただ‘可哀想’と言うだけ。


たまたま運がよかったのか母親の父、
つまり私の祖父が私を引き取ってくれた。
しかし祖父は私を遣わせてばかりでできないことがあるとすぐに暴力をふるう。

「可哀想だと思って引き取ってやったのに、お前は役立たずのクズだな」

そのうちに自分の心も身体もボロボロになっていった。



小学校を卒業した頃、もう無理だと逃げ出した。