『そうなの?』


「はい、あそこから見る夜景って綺麗なんでしょうね…?」


『ねぇ―?……けど、今は行けないな、出来たばっかで人も多いだろうしなぁ―』


「あっ、そう…ですよね?」


人気者って、そういう時大変だよね。


『あ~ぁ…』


廉は少し残念そうな声を出す。


いけない…私の発言のせいで残念そうな声してる。


何か、話そらさなきゃ。


「あっ、でも私ホントは夜景よりも星が好きなんですっ」


『えっ…?星?』


「はいっ、私の実家は田舎の方で星が綺麗なんですっ」


『へぇ~?そうなんだ?あっ…そういえば、俺も小さい頃…』


廉がそう言いかけた時、


「廉くん!そろそろ時間っ~」


『あっ、はーい』


スタッフに声をかけられたのか、廉が返事をした。