ある日の、テレビ局の食堂。
マネージャーと食事をしていた廉、
と、そこへ声をかけてきた人が…。
「廉っ」
その声に廉が振り向くと、比奈がマネージャーと来ていた。
「ひぃ…」
「久しぶりっ、廉も遅いご飯だっ」
「うんっ」
比奈の笑顔に、廉も薄っすら笑みを返す。
すると、比奈が廉のマネージャーに向かって口を開いた。
「あのっ…少しだけ、廉と話させてもらっていいでか?」
「…えっ…」
「ここでいいので、ねっ?ひたちゃんっ」
比奈は自分のマネージャーにも目で合図する。
廉と比奈のマネージャーは、互いに顔を見合わせ…“仕方ない”という表情で立ち上がった。
「じゃぁ、僕達は向こうのテーブルにいるんで」
そう言って2人は、廉達から少し離れたテーブルに移った。
比奈は食事のお盆を置き、廉の向かいに座った。